1. 生活全てが学びの場となり、机上の理屈ではなく現実に根差した実感のある学びができる。
例えば、肥料の計量。先人の残してくれた説明を読み、作物の性質を知り、肥料の撒き時を知り、あらかじめ測った畝の面積に合わせて必要量を計算し、秤を用いて何種類かの肥料を計る。それらを畝に持って行って撒く。やがて豊な実がなるようにと祈り感謝する。
2. 余計な心配をせずに安心して楽しく学びに集中できる。
例えば「一緒に犬散歩に行こう」で朝起きられる。楽しい共同生活。生活が楽しいと勉強も楽しい。苦しい時にも助けてもらえる。体調が悪くてもかばってもらえる。思い煩わず、勉強に集中できる。
3. 生活を共にすることで互いに理解し信頼し円滑な学びができる。
例えば、相手の背景知識を知ると適切なたとえができる。野球の得意な子に雑巾の絞り方を教えるには「こうやってバットを握るように縦に握る、とほらこんなに力がはいるでしょ」とやってみせる。教わる側も「この人の言うことは本当だ」と素直に真似てやってみる。
4. 助け合う喜びを知り、共に学ぶ仲間との友情や尊敬の念を育くむことができる。
相手を「競い合い、蹴落とすべき者」と見るのではなく「共に学び、助け合う者」と見る。助け合う喜びを知る。相手の喜ぶ姿を見て喜ぶ。それを観念としてではなく生活の中で実感する。
例えば料理。自分が作った料理を相手が「おいしいなあ」と喜んで食べているのを見て喜ぶ。相手の作った料理も褒める。
例えばトランプ。自分が勝とうではなく、皆で楽しもう、皆で教え合おう、分かち合おう。ギター、キャッチボール、スマホの使い方、情報の見つけ方・見分け方、高齢者が体験してきた歴史、今若者が思うこと。語り合い、分かち合う。その時、自然に相手の必要に応えたいと思える。愛の空気に包まれる。