

1.土は命を育てる
苗を赤ちゃんに例えるなら、畝はベッドです。大切な土作りから始めましょう。

腐葉土と堆肥は、ミミズや微生物をたくさん育ててくれます。これらを畑に入れると畑の土が良くなり作物の根が肥料を良く吸収するので、少ない肥料でも野菜が良く育ちます。腐葉土は山林から取ってきます。
2.堆肥の作り方
草刈りで集めた雑草を使う。

草刈りで集めた雑草を使います。
穴を掘る

場所を決めて穴を掘ります。私達は1m×1.5mが2か所、3m×2mが1か所の合計3か所。深さは各々約50センチです。そこへ刈り取った草を「押し切り」(草を切断する道具)で20センチ長に切り、穴へ入れていきます。10センチ程積んだら上から踏んでヌカ、油かす、鶏糞をパラパラと撒きます。また草を入れこの行程を繰り返します。
ブルーシートで覆う

詰め込んだ草の上をブルーシートで覆い、石を幾つか使ってシートの縁を固定します。こうすると、穴に雨水が流れ込むのを防げ保温にもなります。こうして春先から梅雨明けまでに刈った草は、秋冬野菜の植え付け時期に、また秋から初冬までに刈った草は、春夏野菜の植え付け時期に堆肥として使えます。
3.枯れ草マルチ
草刈りで刈り取った草や収穫した後の残る作物のいらない部分ー残渣(ざんさ)ーも、畑での土作りに役立ちます。これらは畑脇や畝間の通路に並べて枯らせます。枯れたら畝に載せ敷物ーマルチーにします。こうすることで、有機物が土へ補充されますし、土に当たる雨や日差しが和らぎ、虫たちや微生物は暮らし易くなります。そして彼らのおかげで土が良くなっていきます。
4.緑肥作物
ススキ

ススキは庭や畑で一年中手に入ります。刈り取ったら、束ねて乾燥させ畝の敷物に使います。その時穂はなるべく入らないようにします。
熊野は梅雨明けから約1か月、ほとんど雨の降らない厳しい夏がやって来ます。植え付けたサトイモの根元にはしっかりとススキを敷き、乾燥を防ぎます。
ライムギ

ライムギは、サツマイモの前作にすると美味しいイモが取れます。11月頃に空いている畝に種を蒔いて育て、春に茎と葉を刈って畝の敷物に使います。